- 2007.07.12
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ベトナムでの研究活動
小林研としての研究活動
小林研では、ベトナムにおいてハノイの交通通信大学(UTC)と共同研究を行っています。 現在のところ日本の技術の提供、知識の共有化を目的としてサマースクールとジョイントベンチャーを行っています。 サマースクールでは小林研ゆかりの方々が講師となって、UTCの修士学生を対象にアセットマネジメントを中心とした講義を開いています。 一方、ジョイントベンチャーでは主に東南アジアの先生方をお招きして、それぞれの抱える最新のトピックについて議論しています。そこから新たなトピックが発見されることも少なくありません。 これからの展開としては、既に一部始まっていますが、若手を主とした研究者の相互交流、それによる技術の共有化に更に力を入れていきます。 具体的には、以下の写真でも登場するUTCの講師であるタオ氏が2006年の3月に我が研究室で研究を行っていました。 また、同8月から9月にかけては、私林秀和がUTCに渡り、技術の提供・普及を主な目的として活動していました。 更に現在ではタオ氏と同様のきっかけで、ナム氏が小林研に博士課程後期の学生としてやってきています。 そしてかく言うタオ氏も、2005年に開かれたサマースクールが契機となって我が研究室にやってきたという経緯があり、 小林研が積極的に行っているサマースクールやジョイントベンチャーはこのような新たな出会い、そして研究者の育成にも良い機会となっています。
UTCでのサマースクール&ジョイントベンチャー 2006
ジョイントベンチャーのタイトルです。 サマースクールでの大西助教の発表風景です。
サマースクールでのPASCOの青木一也さんの発表風景です。 サマースクール後に学生が感想を述べている風景です。 先生、ご満悦です。
サマースクール後に、一緒にオーガナイズして下さったタオ氏から 左から小林先生、大西助教、UTCの国際学長、守屋さん、青木さん 小林先生に感謝の意を。 サマースクール後に記念撮影。 皆さんの手にはベトナムシルクのネクタイが。
サマースクール後の記念撮影。 ジョイントベンチャー後の記念撮影。 協力していただいたUTCの方々とともに。
ジョイントベンチャー後の記念撮影。 ナムさんやシャリーナさんの顔も見えます。
ヴェトナムでの2006年以前の活動
小林研では2006年以前にもヴェトナムで活動をしてきています。 詳細(主に写真での紹介になるかと思います)については近日中にアップ致しますので、もう暫くお待ちください。
- 2007.07.11
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劣化予測モデル
関連論文
青木一也,山本浩司,小林潔司,2005,劣化予測のためのハザードモデルの推計,土木学会論文集,No.791/VI-67,pp.111-124.
青木一也,山本浩司,津田尚胤,小林潔司,2005,多段階ワイブル劣化ハザードモデル,土木学会論文集,No.798/VI-68,pp.125-136.
津田尚胤,貝戸清之,青木一也,小林潔司,2005,橋梁劣化予測のためのマルコフ推移確率の推計,土木学会論文集,No.801/I-73,pp.69-82.
杉崎光一,貝戸清之,小林潔司,2006,目視検査周期の不均一性を考慮した統計的劣化予測手法の構築,構造工学論文集,Vol.52A,pp.781-790.
津田 尚胤, 貝戸 清之, 山本浩司, 小林 潔司, 2006, ワイブル劣化ハザードモデルのベイズ推計法, 土木学会論文集F, Vol. 62, No. 3, pp.473-491.
小林潔司,熊田一彦,佐藤正和,岩崎洋一郎,青木一也,2007,サンプル欠損を考慮した舗装劣化予測モデル,土木学会論文集F,Vol.63, No.1. pp.1-15.
貝戸清之,小林潔司,加藤俊昌,生田紀子,2007,道路施設の巡回頻度と障害物発生リスク,土木学会論文集F,Vol.63, No.1. pp.16-34.
貝戸清之,杉崎光一,小林潔司,2007,事前の主観的情報が劣化予測結果のベイズ更新に及ぼす影響,構造工学論文集,Vol.53A, pp.774-783.
貝戸清之,小林潔司,2007,マルコフ劣化ハザードモデルのベイズ推計,土木学会論文集A,Vol.63, No.2. pp.336-355.
Kiyoyuki KAITO, Kengo OBAMA and Kiyoshi KOBAYASHI:Random Proportional Weibull Hazard Model for Predicting Deterioration of Educational Facilities,Proceedings of International Symposium on Ecotopia Science, CD-ROM,pp.1355-1362, Nagoya Univ., 2007.11
青木一也,2007,土木施設の劣化予測の計量化手法,土木計画学論文集
貝戸 清之, 熊田 一彦, 林 秀和, 小林潔司, 2007, 階層型指数劣化ハザードモデルによる舗装ひび割れ過程のモデル化 , 土木学会論文集F, Vol. 63, No. 3, pp.386-402.
貝戸清之,山本浩司,小濱健吾,岡田貢一,小林潔司,2008,ランダム比例ワイブル劣化ハザードモデル:大規模情報システムへの適用,土木学会論文集F,Vol. 64, No. 2 pp.115-129.
小林 潔司, 貝戸 清之, 林 秀和, 2008, 測定誤差を考慮した隠れマルコフ劣化モデル, 土木学会論文集D, Vol.64, No.3, pp.493-512.
林秀和, 貝戸清之, 熊田一彦, 小林潔司, 2009, 競合的劣化ハザードモデル:舗装ひび割れ過程への適用, 土木学会論文集D, Vol.65, No.2, pp.143-162.
- 2007.07.11
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ロジックモデル
関連論文
貝戸清之,小林潔司,加藤俊昌,生田紀子,2007,道路施設の巡回頻度と障害物発生リスク,土木学会論文集F,Vol.63, No.1. pp.16-34.
小濱健吾,貝戸清之,小林潔司,加藤俊昌、生田紀子,2007,道路障害リスクと道路巡回の合理化方策,建設マネジメント論文集,Vol.14, pp.87-98.
坂井康人,上塚晴彦,小林潔司,2007,ロジックモデル(HELM)に基づく高速道路維持管理業務のリスク適正化,建設マネジメント論文集,Vol.14, pp.125-134.
Sakai, Y., Kobayashi, K. and Uetsuka, H., 2008, New Approach for Efficient Road Maintenance on Urban Expressway Based on HELM (Hanshin Expressway Logic Model) , Proc. of the Symposium on the Society for Social Management System 2008, Kochi.
Sakai, Y., Kobayashi, K., and Uetsuka, H., 2008, Risk Evaluation and Management for Road Maintenance on Urban Expressway Based on HEML (Hanshin Expressway Logic Model) , Proc. of IABSE Conference, Helsinki, Finland.
- 2007.07.11
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ダム
小林潔司,角哲也,森川一郎,2007,堆砂対策に着目したダムにおけるアセットマネジメントの適用性検討,河川技術論文集,第13巻
- 2007.07.11
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港湾
担当:小川貴裕 日建設計総合研究所 e-mail:ogawat@nikken.co.jp
【港湾施設の維持管理の動向】
①大量更新時代の到来:高度成長期に急速に整備した施設の多くは、これから更新時期を迎えます。港湾施設についていえば、2000年の維持・修繕・更新費は2025年には3倍と試算されています(高橋・横田(2000年)推計モデルによる)。
②災害等への配慮:施設を良好な状態に維持・管理するためには、技術基準に適合した適切な維持管理による施設機能の発揮、安全性の確保、ライフサイクルの延伸が必要です。特に、大規模地震・津波等の災害発生時には、施設の老朽化が施設自体だけでなく、背後地まで被害を拡大させる恐れがあります。従って、地震をはじめとする災害リスクを加味した計画を策定する必要があります。
③収益性の考慮:港湾施設においては、例えば道路、橋梁において代替ルートを確保していない場合が多く、補修や災害等で通行止めとなった場合、経済活動がストップする恐れがあります。また、コンテナバースでは、補修計画が収益性に与える影響を最小限としなければなりません。従って、これからは単にLCC最小化だけでなく、リダンダンシーや収益性も考慮したアセットマネジメントを行うことが必要です。
④安全で経済的な港湾施設の整備・維持管理システムのあり方について(国土交通省港湾局交通政策審議会 答申 平成17年12月26日):国土交通省港湾局交通政策審議会において、港湾施設の整備・維持管理の今後のあるべき姿として、維持管理計画を策定する「事前対応システム」の整備が望ましい との答申が出されました。
【関連論文】
・織田澤利守,石原克治,小林潔司,近藤佳史,2004,経済的寿命を考慮した最適修繕政策,土木学会論文集,No.772/IV-65,pp.169-184.
・小川貴裕,小林潔司:港湾矢板群の維持補修のためのハイブリット型シミュレーションモデル,サマースクール2006,建設マネジメント勉強会,京都大学他
・小川貴裕:地震リスクを考慮した矢板群の維持補修シミュレーションモデル,京都大学経営管理大学院ワークショップ報告,2008書
【関連活動】
小林潔司教授 : 国土交通省港湾局 交通政策審議会 港湾分科会 安全・維持管理部会 http://www.mlit.go.jp/kowan/
【事例】 (小林研究室とコンサルタントにてアセットマネジメントモデルを共同開発)
大阪市/大阪港埠頭公社 港湾施設のアセットマネジメントシステム研究調査(2005)
大阪市/大阪港開発技術協会 防潮堤の維持更新計画支援システム策定(2006)
大阪市/大阪港開発技術協会 岸壁物揚場の維持更新計画支援システム策定(2007)
- 2007.07.11
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空港
<関連論文>
下村泰造,小濱健吾,貝戸清之,小林潔司,2008,空港舗装アセットマネジメントのためのハイブリッド型地盤沈下モデル,土木学会論文集, Vol.64, No.4, pp.463-482.
- 2007.07.11
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上水道
Under Construction!
- 2007.07.11
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下水道
関連論文
Download) 堀倫裕,小濱健吾,貝戸清之,小林潔司,2008,下水処理施設の最適点検・補修モデル
, 土木計画学研究・論文集, Vol.25, No.1, pp.213-224.共同研究
今、地方自治体に対して、インフラ資産の将来の維持補修計画を策定することで、補助金が出るという仕組みに変わりつつあります。今後、下水道事業でもこれらに対処するために、自治体はアセットマネジメントシステムを構築することが肝要であると考えます。
我研究室では大手ゼネコンと下水道アセットマネジメントシステムの共同研究をしています、具体的には下水処理施設におけるLCCを最小にする最適補修計画の提案を技術面と会計システム面から行います。 技術面では、下水処理槽のコンクリートの劣化予測をマルコフ推移ハザードモデルで行います。 会計システム面では、 LCCと管理会計と財務会計を有機的に繋ぎ、維持補修の情報を補修エンジニアのみならず予算計画に提供します。
- 2007.07.11
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舗装
積雪寒冷地における舗装の耐久性向上及び補修に関する研究 プロジェクトを実施しています。詳細はこちら。
道路アセットマネジメントに関する研究プロジェクトを実施しています。詳細はこちら。
関連論文
慈道充,江尻良,織田澤利守,小林潔司,2004,道路舗装管理会計システムアプリケーション,土木情報利用技術論文集,Vol.13,pp.125-135.
小林潔司,熊田一彦,佐藤正和,岩崎洋一郎,青木一也,2007,サンプル欠損を考慮した舗装劣化予測モデル,土木学会論文集F,Vol.63, No.1. pp.1-15.
貝戸 清之, 熊田 一彦, 林 秀和, 小林潔司, 2007, 階層型指数劣化ハザードモデルによる舗装ひび割れ過程のモデル化 , 土木学会論文集F, Vol. 63, No. 3, pp.386-402.
Kobayashi, K., Ejiri, R., and Do, M, 2008, Pavement Management Accounting System, Journal of Infrastructure Systems, ASCE, Volume 14, No.2, pp. 159-168.
小林 潔司, 貝戸 清之, 林 秀和, 2008, 測定誤差を考慮した隠れマルコフ劣化モデル, 土木学会論文集D, Vol.64, No.3, pp.493-512.
事例紹介
三重県:道路舗装管理会計システム構築
阪神高速道路株式会社:阪神道路公団技術審議会(平成14年9月-),阪神高速道路公団維持補修検討委員会(平成16年5月-平成17年3月),阪神高速道路維持管理水準検討(平成18年10月-平成19年3月)
NEXCO中央研究所:劣化予測モデル検討(平成18年4月-平成20年3月)
石川県:石川県アセットマネジメント検討委員会(平成16年9月-平成19年3月)
福島県:福島県道路アセットマネジメント(舗装)(平成18年度)
連絡先
京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 修士課程2回生 林 秀和
京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻 専門職学位課程2回生 岡田貢一
〒615-8540 京都府京都市西京区京都大学桂Cクラスター332
Tel:075-383-3224 Fax:075-383-3224
- 2007.07.10
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NEXCO中央局システムアセットマネジメントプロジェクト
インターンシップの目的
経営管理大学院のカリキュラムでは発展科目の単位の一つとしてインターンシップがあり,学外におけるインターン(実地研修)を通じて,経営管理専門職大学院において学ぶ理論や教育内容と現実社会との関連性を考察し,大学院における学習へのフィードバックを目的としています.受入先企業
財団法人 高速道路技術センター受入期間
平成19年8月1日(水)~平成19年8月31日(金)検討目的
道路施設の保全業務の効率化、省力化することを目的として,高速道路の付帯施設配置の計画において,交通規制等を実施することなく点検・補修・更新する手法について抽出した項目に関して,規制削減効果の検証を行うことを目的とします.検討内容
現状,改善事例を収集し,現状と改善案との導入コスト,規制削減費用,規制削減便益等を算定し,総合的にコスト削減効果について検討を行う予定です.連絡先
京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻 専門職学位課程2回生 岡田貢一
〒615-8540 京都府京都市西京区京都大学桂Cクラスター332
Tel:075-383-3224 Fax:075-383-3224